ATミニを手にいれるなら、なおさらミニ専門店で手に入れることがどれだけ大事なのか、まずは知ってほしい。というのもクラシックミニの人気が再燃している今、中古車販売業者の中には業者オークションでATミニを仕入れ、見た目だけキレイにして販売しているところも存在する。
そんなお店はミニの専門知識など持ち合わせておらず、ATに滑りが発生しているのに平気でそのまま販売してしまう中古車販売業者も存在するようだ。そんなお店でミニを買って、ATミニの専門店であるセブンカーズに自分のミニを診てもらいに来るオーナーも後を絶たない。
おそらく走行距離と価格、そして見た目のコンディションだけで「お買い得!」と判断し購入してしまったのだろう。クラシックミニは生産終了から25年が経過しているだけに、走行距離でコンディションを判断することなどできないのに。
そして購入後、シフトショックや加速時の反応の悪さを感じるようになるも、購入した販売店に行って症状を訴えても「古いクルマなんで、こんなもんですよ」とあしらわれてしまうのだ。でも何か調子悪いと思って、前述の通りATミニ専門店の門を叩くのである。
「お客さんは初めてミニに乗るから、本来のコンディションが分からないのでしょう。大抵のATミニはAT内部が摩耗していて、滑っています。でも走れないほどではないから乗り続けてしまう。ウチに来てくださる他店で購入されたATミニのほとんどは、そんな状態です」。


そう語るのはセブンカーズの青木社長である。安いミニをお買い得車と思い、逃すまいとして勢いで購入したものの、どうも調子が今ひとつだと感じてATミニの専門店を訪れるオーナーたちも多い。
「ATが壊れてますね、と指摘するとほとんどのオーナーさんは驚かれますよ。まだ走れる状態だから壊れていない、という感覚なのでしょう。しかしATは異常な状態であれば、どこかが壊れているのです。それを走行不能になるまで乗り続けるのは、深刻なダメージを与えてしまうので絶対に避けた方がいいでしょう」。
そんな状態で乗り回し、挙句に購入したばかりのATミニに結構な修理費がかかると知ったら、オーナーの落胆ぶりは相当なものであるのは容易に想像できる。そこで初めて安い理由が分かるのだ。
だからこそクラシックミニは、まず専門店で購入することが重要なのである。そこでATミニをお探しの方向けにお買い得な情報をお届けしよう。
レーシンググリーンで内装コンディション良好のATミニ!
愛知県小牧市のミニ専門店、セブンカーズの在庫車両に、現在非常に魅力的なATミニがある。ボディカラーはレーシンググリーン、往年のワークスマシンに使われていたBRG(ブリティッシュ・レーシング・グリーン)にも通じる、英国車らしさを感じさせる伝統的なカラーだ。
一見して分かるのはボディのコンディションの良さだ。外からみてドア下などに塗装の浮きなどがあれば、ドアの裏側はかなり腐食が進んでいるというのが普通だから、この個体はサビはほとんどないと思っていいのではないだろうか。

もちろん98年式なので、すでに初年度登録から27年が経過しているから、見えない部分に劣化や腐食が発生していないとは限らない。しかしセブンカーズでは、納車までにきっちりとメンテナンスして、問題が起こりそうな箇所には対策を施して納車してくれる。
それにボディの塗装面を腐食や塗装の劣化から守るにはラストストッパーという強い味方もある。納車時にコレを取り付けてもらえば、その後のサビの進行はかなり抑えられるのだ。
さらにタイヤホイールに注目。純正の12インチホイールに代えて、10インチのCRホイールを履いている。このホイールはかつてのBMCワークスマシンが履いていたローズペタル(バラの花の意)のリプロダクト品で、その雰囲気も上品かつスポーティ。組み合わせたタイヤも往年のADVANだ。

しかも10インチということは、フロントブレーキも10インチキットが組み込まれており、気分次第で12インチとの履き替えも楽しめるのだ。
オーバーフェンダーも純正からレトロな4.75Jにモールがつき、クラシックで高級感あるムードが高められている。さらに足回りはコイルスプリングに交換されていることもポイント。乗り心地に関して不安は無さそうだ。
フロントグリルは表面の劣化がやや進んでいるが、これをエイジングとして味わうもよし、週末に外して磨き上げるのもよし、MkIII仕様へとカスタムするのも楽しそうだ。
トランクリッドはクリアが劣化しているから、ここだけリペイントしてもらえば、外装のイメージはグッと良くなりそうだ。あとは自分の好みに応じてカスタムを楽しみたい。

エンジンとATをフルオーバーホール込みは破格値!
98年式のこの1.3iは、新車当時はヘリテイジコレクションの内外装を与えられた1台。ポーシュレイングリーンのレザーシートはコンディションもいい。レザー巻きのエアバッグステアリングのコンディションも表面に荒れは見えない。
ミニに限らずクルマは内装のコンディションが良くないと、運転中も気持ちよく操作できないなどストレスが溜まる。それにレザー仕上げの内装はキチンと修復するには、けっこうな費用がかかる。このあたりは重視したいものだ。

走行距離は11万kmとのことだが、27年落ちとしては少ない方であるし、これはまったく気にする必要のないデータだ。
なぜならセブンカーズ自慢の快適ATとエンジンオーバーホールが施されてから納車される。つまり、次のオーナーは新車のようなパワートレーンを味わうことができるのだ。しかも長く安心して乗れることが保証されているのである。
なぜならセブンカーズではセブンプラスという独自の納車整備メニューがある。これは大きく7項目の重要項目の部品を新品に交換して納車する、というもの。これまで多くのATミニを販売してきた実績から、購入するユーザーの安心を高める手段として採用されているのだ。
つまり、それだけリーズナブルに安心してATミニを楽しむことができるのである。これで車両価格(セブンプラス込み)で236万円というプライスは、お買い得以外の何者でもない。
近年、ミニの価格相場が上昇して200万円台が普通のレベルになっている以上、コンディションの確実なミニを買おうと思えばそれなりの金額になる。しかもATミニは、キチンとメンテナンスできるところはミニ専門店でもなかなかない。
ATミニをどんなふうにも楽しめるかは、オーナーとお店次第。このまま大事に乗り続けるのもいいし、しばらくこの状態で楽しんでからビンテージ仕様へとカスタムするのもいい。セブンカーズはビンテージ仕様のスペシャリストでもあるから、豊富なパーツと経験とセンスから、希望に沿った最適な提案をしてくれるはずだ。








