ATミニ専門店という独自のスタンスをとる愛知のセブンカーズ。青木社長は、クラシックミニのATを長年研究し、常に最良のATを追求している。
またそれとは別にビンテージ仕様についても特別なこだわりをもっている。予算に応じていくつもの仕様を用意してくれるだけでなく、最終的にはビンテージミニと見分けがつかないレベルにまで各部を作り込んでしまうことすら可能なのだ。
店内はビンテージ仕様のためのパーツなどのディスプレイに合わせて、落ち着いた雰囲気で居心地が良い。



そんなセブンカーズではATミニをフルオーバーホールして新車のように蘇らせることも行なっているが、それ以上に思い通りのミニを作り上げられるフルオーダープランの「ビスポーク」も用意している。
これはビンテージ仕様などの決まった仕様から、さらに当時のコーチビルダーが仕立てた高級車風のカスタムを彷彿するような、きらびやかな仕様さえも可能にするプランだ。これまでに個性的でオシャレなミニを何台も作り上げてきた。
さらに全体としてのバランスを考えたコーディネイトを提案してくれる。全体としてのビンテージと、エンブレムなどのビンテージに違和感がないか、ブランドやグレードと仕様におかしなところがないかなどチェックしてくれるのだ。



「オーナーさんが抱いているイメージが、時代的やブランド面でバラバラなことも珍しくありません。MkI仕様、MkII仕様にするにはルールがありますから、単にデザインの好みだけで組み合せてしまい、後で後悔することがないようにアドバイスをさせてもらっています」と青木社長。
オーダーには、ミニの三面図が描かれた専用シートを使って、そこに仕様を書き込んでいく。内装もシート表皮の豊富なサンプルを外装色とコーディネートするように選んでいくので、想像しやすい。



ベース車が決まっていれば、6ヶ月前には仕様を決めることになるそうだ。しかし納車2ヶ月前には塗装を始める頃には、専用シートは追加の注文や要望などの書き込みで真っ赤になってしまうとか。
それだけオーナーは想像を膨らませて、注文から納車までの期間を楽しんでいる、ということなのだろう。そして納車後も、お店との付き合いは続いていくのだ。