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教えてミニ ミニの中古車、走行距離はどこまで重要?

クラシックミニを購入しようと思ったら、売りに出されている中古車を購入する、もしくはベースを選んでレストアしてもらうリプロダクトミニを購入するのが通常考えられるパターンだろう。

中古車は、中古車販売店やミニ専門店、フリマサイトやネットオークションなどから探すことができる。フリマサイトは個人オーナーからの出品がほとんどだが、ネットオークションは中古車販売店の方が多く目につくようになってきた。

気にする要素に走行距離がある。しかし、ミニに関しては走行距離はあまり気にしない方がいい。なぜなら3つの理由で、ミニの走行距離はあまり当てにならないからだ。

まず1つ目は純正のミニの走行距離計は5桁(0.1kmを入れても6桁)しかない、ということ。つまり10万kmで1周回ってリセットされてしまうから、25年以上が経過したクルマに対して果たして何周目なのか判別が難しい。

距離計では5万kmと出ていても、それが5万kmなのか、15万kmなのか、はたまた25万kmなのかは判断できないからだ。整備記録簿が新車時から記録されていて残っているなら判別できるけれど、そうでなければ正確な走行距離など分からないのだ。

二つ目は、ミニの走行距離計は交換されているケースも多い。センターメーターに換装しているミニの場合、純正のメーターを走行何万km時に取り外し、走行距離計が何万km表示のセンターメーターを装着したのか、記録が残っていなければ走行距離など分からなくなるからだ。

したがってミニの中古車の中には走行距離不明と表示されている個体が珍しくないが、これは怪しい車両でも何でもない。販売店側が真面目に記載すると走行不明とするしかない個体が多いのだ。

逆に純正のメーターだけを見て走行距離を謳っているような販売店は信用できない可能性もある。ミニ専門店で長くそのクルマのメンテナンスを担当してきたのであれば、走行距離も信用できるが、業者のオークションで仕入れてきた個体を磨いただけで店頭に並べるような店の走行距離計だけでの判断は疑問符がつくものだ。

最後の三つ目は、同じ走行距離のミニでもメンテナンスや乗り方によって、そのコンディションは大きく変わるので、走行距離で比較することはナンセンスなことだ。暖気運転やオイル管理をきっちりと行い、大事に乗られてきたミニなら20万kmはパワートレインを維持できる。

ミニは走行距離の少なさで選ぶより、パワートレインやボディのコンディションで選んだ方がお得で安心だ。ということは、やはり専門店で選ぶことが重要なのである。

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