シルバーメタリックのボディカラーを強調するオーバーフェンダー、前後のバンパーもスポイラーに交換してボディ同色、サイドスカートも装着したフルエアロ仕様でギラギラのメッキ仕上げなディープリムホイールがヘッドライトやドアミラーなどのクロームパーツと共に強めのアクセントになっている。
ジョンローズのエアロキットを組み込んだジョンクーパー1300というだけでも貴重だが、このコンディションの綺麗さ、さらにインジェクションシステムはノーマルのまま、スポーツクリーナーとフルコンを組み込んでいる。
英国SC社のミニ専用フルコンは、ミニの特殊なシングルポイントインジェクションを完全に制御してくれるから、ノーマルとは段違いのパワフルさと鋭いレスポンスを実現してくれる。実は筆者、10年以上前に、このミニに試乗して、その絶妙なフィールを堪能しているのだ。


ジャパンミニデイでは、その当時の誌面を拡大印刷したパネルを展示していたこともあって、一気に当時の記憶が蘇ってしまった。
オーナーの若山さんは、このジョンクーパーミニを購入して、エンジンや足回りをオーバーホールし、フルコンにECUを交換。そしてインテリアも自分好みに仕立て上げてからは、これまで大事にこの絶品コンディションを維持してきたそうだ。


「もう若くないんで、ゆっくり走ってますよ」と若山さん。それでもジョンクーパーのコンプリートにフルコンの組み合わせなら、飛ばさなくても反応の鋭さで走りを楽しめそうだ。
インテリアを見ると、ダッシュボードはウッドパネルでフルトリムされ、センターメーターのほか、サブメーターがぎっしりと散りばめられ、ウッドの小径ステアリングと相まって豪華でクラシカルな雰囲気に満ちている。
ペダル類もジョンクーパーのABCペダルに加え、左足用だけでなく右足用のフットレストまで装備。とことんミニの運転を楽しみたい、という姿勢が伝わってくる仕様だ。


「クラシックミニオールディーズというクラブを作って仲間と楽しんでいます」。関東では月一のミーティングなどかなり積極的に活動しているそうだ。
ジャパンミニデイのこの日は、他の地域支部の仲間たちと久しぶりの再会を楽しんでいたのだった。








