ジャパンモビリティショー2025は東京モーターショーの歴史を受け継ぐ、国際的なモーターショーの一つであり、日本の基幹産業である自動車産業の祭典だ。そこには自動車メーカーだけでなく、エンジンや補器類、ネジ類などのサプライヤーや次世代モビリティサービスの開発を目指すスタートアップなど、あらゆる業種から出展企業が集まっている。
そこに我らがクラシックミニが鎮座、それもステージよりも遥か高い位置に祀り上げられているのだ。これはどうしたことだろう?

西ホール1・2は日産と三菱、BMW、BMW MINIのブースが入っているエリア。ミニが祀られているのは、当然BMW MINIのブースだ。
BMWミニのブースを覗くと、奥にはミニが! それも鮮やかなポールスミスブルーだ。ご存じポールスミス・ミニが飾られているのである。
どうしてミニが飾られているのか。それはBMWミニに新たに設定された限定車「BMWミニ・ポール・スミス エディション」の発表に合わせて、レジェンド的扱いを受けているのだ。
バックヤードを兼ねた建物の壁にはシグネチャーストライプが施されて、ポールスミスらしさ満点のステージに仕立てられていた。
BMWミニのポールスミス・エディションは、ボディカラーが3色あり、ノスタルジックなカラーを現代のミニに合わせた絶妙な調色が施されている。



コンバーチブルを除く2タイプのボディのルーフは渋いグリーンのノッティンガムグリーンに塗られ、運転席側のルーフ後方にはシグネチャーストライプがワンポイントであしらわれている。プレスブリーフィングにはポール・スミス本人も登場し、会場を沸かせただけでなく、ファンとの交流も楽しんだらしい。
インテリアを見ても、ステアリングスポークやシートのステッチ、サイドシルのステップモールなどにポールスミスのお洒落ゴコロが込められている。



しかし奥のポールスミスミニを見て懐かしむだけでなく、欲しがる人も続出している様子。どうやら、クラシックミニの人気に便乗しようとした作戦が、再びポールスミスミニの人気を再燃させてしまう事態にもなりかね無いようだ。
現代のBMWミニとクラシックミニとでは、あまりにもクルマの性格が違いすぎる。しかし近年の人気上昇によりクラシックミニの価格も上昇中だから、今回の限定車との価格差も小さい。
第一弾としてデリバリーされるのはBEVのMINIクーパーSE ポール・スミス エディションだという。598万円というプライスは立派だが、バッテリーの寿命やクルマのリセール性を考えるとクラシックミニの方が価値アリ?








