Home / 教えてミニ / ミニってエンジンが止まることがある?

ミニってエンジンが止まることがある?

インジェクションミニには、それまでのミニにはない装備が色々追加された。分かりやすいのは97年式以降の同時点火エンジン採用と同時に導入された運転席SRSエアバッグとドアインパクトビームだ。

どちらもドライバーや乗員を守る装備だが、これと同様に安全性を高める装置にイナーシャスイッチというものがインジェクションミニには装備されている。これは文字通りイナーシャ(慣性)の変化を検知するセンサーで、具体的には慣性の大きな変化、すなわち衝撃を感知すると燃料ポンプへの電源供給をカットするよう働くのだ。

なぜこんな装備が付いているのかというと、ミニはエンジンルームがとてもコンパクトで前面衝突時にパワーユニットが損傷を受けやすい。そのため万が一の衝突時に燃料が噴き出すと、出火して車両火災を起こす可能性があるため、燃料をカットする必要があると判断されたためだ。

このイナーシャスイッチのおかげでミニは衝突時にも燃えることは少ないクルマに仕上げられたが、その反面、センサーだけに衝突ではない衝撃も感知して誤作動してしまうこともあり得ることになってしまった。

つまり大きな段差などを乗り越える時など、車体に衝撃が加わるとイナーシャスイッチが働いてエンジンが止まってしまうことがあるのだ。しかし、そんな事態にも対処できるようにイナーシャスイッチには上部に復帰ボタンが備わっている。

もし、衝撃でエンジンが止まってしまったら、ボンネットを開けてイナーシャスイッチ上部のボタンを押せば、再びエンジンは始動可能になって走行を再開できる。しかし、センサーだけにこの部品も経年劣化で故障し、これが原因でエンジンが始動不能になってしまうことも起こっている。

だけど、大丈夫。このイナーシャスイッチは未だに新品で部品が供給されているし、ミニ専門店でもインジェクションミニに強いお店であれば、このスイッチが原因のトラブルであれば、即座に見抜き、修理してれるからだ。

ちなみにミニはコンパクトなボディでも、しっかりとした構造でなおかつボディ鋼板が厚いので、最近のクルマと比べても丈夫。むしろ小さなボディだから強固に車内を守ってくれる。ヘッドレストとシートベルトさえしっかりしていれば、大抵の衝撃から乗員を守ってくれるはずだ。

Sign Up For Daily Newsletter

Stay updated with our weekly newsletter. Subscribe now to never miss an update!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です