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ミニには定番の改善パーツがある! その3 テンションロッドブッシュ

クラシックミニのサスペンションは非常に凝っている。スプリングにコンパクトでバネレート変化が大きく、衝撃を吸収してくれるラバーコーンを使っているだけでなく、タイヤ外径が小さいので遊びが大きいとクルマの操縦安定性が高くできないため、サスペンションの構造が緻密なのだ。

フロントサスペンションはこんな小さなクルマなのにWウイッシュボーンを採用している。ただし、ロアアームはA型ではなく、I型とテンションロッドを組み合わせている。これはFF車でドライブシャフト周辺のスペースに限りがあるため、テンションロッドにすることでサブフレーム前端とロアアームを連結したのだ。

テンションロッドとサブフレームはネジで結合されているが、タイヤの上下動により角度が変わるため、ブッシュを挟み込んでその動きを吸収させている。そのためこのテンションロッドブッシュは走行中、常にどこかが潰されて足回りを支えているのだ。

インジェクションミニはクーラーも標準化されて、ATともなるとさらにフロント回りは重くなるから足回りの負担は大きい。そのためテンションロッドブッシュもノーマルのゴム製では比較的短期間に変形したり千切れてしまうので、ウレタン製などの強化ブッシュを組み込むのが定番の対策なのである。

ロアアームブッシュも同様に強化ブッシュが用意されている。普通のクルマなら強化ブッシュなんて競技向けのアイテムだけど、ミニは基本設計が古いこともあって、現在の交通事情や進化によって純正パーツでは能力不足のパーツも少なくないのだ。

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激しい走りによってテンションロッド自体が曲がってしまうというトラブルが起こることもある。強化テンションロッドも用意されているが、ロッド自体を強化するとその皺寄せとして走行中の衝撃は周辺の部品が受け止めることになるから、単に弱い部分を強化すればいいというものではないのが難しいところだ。

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