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ミニって凄い! その3 インジェクションミニは自分で学習する?

学習と言っても机に向かってお勉強する訳じゃあない。クルマの学習機能とは、単にあらかじめ設定された数値や仕様のままだけでなく、状況に応じて調整してくれる機能のこと。

例えば普通のクルマでは電子制御式ATが採用されていると、ドライバーのアクセルの踏み方のクセを理解して、より燃費がいいエンジン回転制御やシフト制御に調整してくれる。ミニの場合はATでも機械式ATだから、そんな機能はなく、単純にエンジン回転やアクセル開度に応じてギアを選ぶだけだ。

しかしエンジンは電子制御であり、しかもミニのECUは日本車やドイツ車の電子制御とは全く異なる独自の仕組みによって構成されている。その要となっているのが学習機能なのである。

この学習機能があるから複雑な部品をいくつも使うことなく、ミニのコンパクトなエンジンルーム内でインジェクション化を実現できたのだ。気象条件の変化やエンジンのコンディションなどをセンサーで感じ取ると、スロットル開度や点火時期、燃料の噴射量などを微調整して補正する。

それでもノックセンサーが付いていないため、どうしてもミニの燃調はリッチな方向へとなりがちだ。つまり学習機能を働かせるほど、ミニは調子を崩しやすいことになる。

専用のテスターで診断すると学習の修正レベルが数値として現れるが、その数値が高いほど複雑に学習を繰り返して補正しているのであり、本来の調子から外れていることを意味している。

自分のインジェクションミニのエンジンが本来のコンディションを維持できているか知りたい人は、専用のテスターを持っていてその使い方、修理のための活用法などをマスターしているミニ専門店でECUをチェックしてもらうといい。

これが普通と思っていたインジェクションミニが、実は本調子ではなく、いくつか対策をしてもらうことで、驚くほど軽快な走りを取り戻すことは珍しいケースじゃないのである。

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