ミニのような生産が終了したクルマを探すのは、インターネットで中古車販売店の在庫を紹介する中古車情報サイトを利用する人も多いハズ。確かにたくさんの車種、台数が掲載されており、車種を絞ったり年式や走行距離で限定して検索できるなど便利だ。
しかしミニはそのような探し方をするのはオススメできない。なぜならミニ専門店ではない中古車販売店で販売されているミニは走行距離が少なめであったり価格が割安であっても、完全に整備されている訳がないからだ。
ミニは現代のクルマと異なり、定期的なメンテナンスが欠かせない。エンジンオイルがギアオイルを兼ね備えているので、ミニに合ったオイルを定期的に交換してやらなければ、エンジンもトランスミッションも寿命が縮んでしまう。
ミニ専門店ではないところに前オーナーが売却し、業者のオークションなどを通じて中古車販売店が仕入れすると、見た目だけは綺麗なミニが店頭に並ぶことになる。本来はパワートレインや足回りなどをしっかりメンテナンスしてやらないとクルマがガタガタになってしまうのがミニというクルマなのだ。
しかしそんな整備に手間をかけたら安く売ると利益が出なくなる。手っ取り早く右から左に売り捌いて収益を得る中古車ビジネスの業者は、そんな風にミニを扱うのだ。
その点、ミニ専門店であれば前オーナーの整備歴を把握していたり、業者オークションで仕入れてもキッチリとメンテナンスして納車してくれるから、好調なミニを長い間楽しめる。それが結局、割安にミニを楽しめることにつながるのだ。
本当にミニを手に入れて楽しみたいと思うなら、まずはお店選びから始めよう。ミニ専門店でもキャラクターは色々。自分の楽しみ方に合ったミニ専門店はきっとある。

ミニ専門店なら、ちょっと調子が悪い?など自分で判断が難しい症状でも気軽に訊いて、調べてもらうこともできる。どんなに整備してあっても、走らせているうちに摩耗や劣化が進むことは避けられないから、不具合が出たり故障することだってある。
それをなるべく防ぐために車検整備を念入りに行なってもらうのである。それでも故障はゼロにならない。だが故障は直せるが、それを嫌って乗り換えれば、また使い捨てのクルマ生活に戻ることになるのだ。
ミニは、上手に付き合えば、一生添い遂げることもできる相棒になる。それは現在も何十年も維持し続けている、楽しみ続けているオーナーたちがそれを証明しているではないか。