愛知県三河地区のミニオーナーズクラブ「リトルダイナマイト」のメンバー、新實善明さんのミニは、ビンテージ仕様をベースにしたカフェレーサー仕立てが渋い。
淡いグレーのボディに四角いゼッケンスペースと黒いクーパーSタイプアルミホイールで精悍な雰囲気に仕立てている。

「19ぐらいの時にクルマの免許取って、まずミニが欲しくてミニ1000買ったんですよ。でも2年間で乗れたのは6ヶ月くらいと、とにかく壊れまくって修理代も大変だったんで、それで手放しちゃったんです」。
昔のミニは、コンディションが悪い中古車が多く、ミニ専門店も少なかったので一般の中古車店で格安なミニを買うとトラブル続きで出費が嵩んで懲りた…というのは、よくある話だ。
「でも年を重ねてったら、やっぱり最後はまたミニに乗りたいなと、思うようになったんです。そうしたら最近は、だんだんミニの値段も上がってるじゃないですか。だからちょっとまだちょっと早かったんですけども、買おうと思って5年前に手に入れました。詳しくなったのは10年前ぐらいなんですけどね」。
こうして新實さんは、30年越しの夢を叶えたのだった。それから5年、MkI仕様だったミニは少しずつ自分好みのミニへと内外装のカスタムが進んだ。

ランプ類にこだわりが強く、ヘッドライトはルーカスのP700スリーポイントで、オースチンのデラックスグレードに装備されるさざ波グリルには、イエローのルーカススポットランプが左側に1つだけ取り付けられている。右側にはアルミ鋳造で作ったクラブオリジナルのエンブレムが輝く。
室内もメタルのシルバーとブラックレザーを基調としたシックな仕立て。サブメーターを組み込み、扇風機にはフォグランプカバーを被せることでクールなインテリアにするアイデアもいい。


新實さんは、チームのリーダー三ツ目こと小島さんとは幼馴染で、小島さんがミニをガレージで飼っているのを知っていて、自分もミニを購入してからというもの、話す機会を探って2年もガレージ前を行ったり来たりしていたそうだ。
「お前、何で声かけてこなかった?」(小島さん)
「いやーだってさぁ…」(新實さん)

なんか気恥ずかしいのだろう、新實さんの真面目な人柄が伝わってくるやりとりであった。
そして新實さん、ミニが好きなだけでなく、仕事柄モノづくりが得意なことから、自分のミニやメンバーのミニにワンオフでパーツを作っているそうだ。
鋳造製品の工場を営む傍ら、時間を見つけてはミニのパーツを製作しているのである。特にご自慢のアイテムはシフトゲート。それはハードでスパルタンなアイテムであるものの、その仕上がりはどこか優しく温かみも感じられる仕立てだ。


仲間にも優しく、仕事は真面目。そんな新實さんの性格が伝わってくるミニなのであった。









