このミニ、MkIIビンテージ仕様であるだけでなく、あのビートルズのメンバー、ポール・マッカートニーの仕様を再現しているのだ。さらにATミニながら、なんとエンジンチューニングが施されている!
1960年代当時ビートルズのメンバーは、それぞれミニを思い思いにカスタムして乗り回していた。ポールは英国の一流コーチビルダー、ラドフォードに製作をオーダーしたカスタムミニに乗っていたのだ。
ボディカラーは青緑のような微妙なグリーンメタリック。それにベネライトグリル、Bピラー上端のマーカーランプなど、当時の英国流のカスタムを再現している。インテリアもレザーでトリムされたダッシュボードはセンターメーターにサブメーターを追加で組み込み、ブラックのシックで高級感溢れる仕立て。特別な雰囲気満点だ。



こんなオシャレで高級感あふれるミニ、それもATミニなのに、ちょっと外観からは想像がつかないほど活発な走りを見せるのだ。
インジェクションシステムはノーマル仕様のまま、排気量を1293ccにアップしてチューニングヘッドを組み込んでいる。そして燃調は、フューエルプレッシャーレギュレータのスプリングやシムを交換して調整しているそうだ。これにより最高出力はおよそ80psまでパワーアップ。そのため、3速まですぐにシフトアップして4速も街中で入る。
キビキビ走るなら3速にダウンするだけで、アクセルを踏み込めばかなり過激な加速をみせるのだ。

エンジンの元気の良さは、ATとは思えないほど。加速力に合わせて強化されたブレーキもフロントディスクは4ポットキャリパーでよく利く。
ステアリングは現オーナーである女性(!)が見つけてきたリムの細いモトリタ。外径はしっかりあるので、握りやすく操舵もそれほど大変じゃない。でも、このマッカートニー仕様には近々EPSが装着される予定というから、女性オーナーでもますます快適に乗りこなせることになりそうだ。
セブンカーズはATミニ専門店というだけでなく、ビンテージ仕様の製作が得意なショップでもある。こんなオシャレなミニを作って欲しいなら、ぜひ一度相談してみることをお勧めする。