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インジェクションミニのエンジンにも違いがある?

インジェクションミニのエンジンは、OHV直列4気筒のA型エンジンの燃料供給装置をキャブレターから電子制御の燃料噴射装置に変更したもの。これにより排ガス規制をクリアすることが可能になって、ミニの生産が続けられるようになった。

一番最初に登場した92年式は、アクセルペダルの下にスイッチがあり、エンジンハーネスやECUも専用の仕様となる。このスイッチがトラブルの原因となりやすい構造だったようで、翌93年にはスイッチを廃止した仕様に改められる。

この92年から96年式までがインジェクションミニの前期仕様。点火系はディストリビューターが司ることでECUを廃してキャブ化ができることと、チューニングもしやすい柔軟性の高い仕様と言える。

そして97年式になってミニのエンジンは大幅に進化する。英国仕様(欧州仕様)は、ラジエターが左側面から前面に移動して、インジェクターも2本のMPIとなってスポーティな特性が引き出される。一方日本仕様はクーラーが必須、ATとの組み合わせもあることから引き続きサイドラジエター、SPIのまま改良が施された。点火系は同時点火システムが採用され、ディストリビューターが廃止されたことによって信頼性が向上した。

また欧州仕様のMPIも並行輸入され、日本の技術力とアイデアでクーラーを搭載している車両も存在する。

この97年式以降がインジェクションミニの後期仕様。エンジンだけでなく内外装も洗練されて、97年式以降のインジェクションミニは1番の人気を集めている。しかし最終モデルでも生産からすでに25年が経過しているだけに、各部のコンディションは乗り方や維持管理の仕方で大きく変わってくる。

単純にパッと見た目のキレイさや走行距離の少なさだけで、クルマのコンディションを評価することはできない。だからこそ、目利きのできるミニ専門店が仕入れ、点検整備を施したミニだけが安心して購入できるのだ。

価格の安さや見た目のコンディションに誘われて、ミニ専門店ではない中古車店(一見、ミニ専門店に見える店もある)で購入し、なんとなく調子が悪いまま乗り続けていたり、不調を購入した店舗で解消できず、結局ミニ専門店で修理してもらって、トータルでは安い買い物ではなかった例も少なくない。

当サイトでは、そんな悲しいミニオーナーがこれ以上生まれないよう、正しい情報、役立つ情報をお届けしていきたい。

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