ビートルズの元メンバー、リンゴ・スターが乗っていたミニと同じカラーリングが施されたミニをキングスロード名古屋で製作してもらった、らーめん芝浜の店主、高橋さん(前編の記事はこちら)。取材させていただいたのは、納車されて半年が過ぎた頃だ。
「朝は仕事に向かう準備しながら暖気運転して、買い出しや仕込みにミニで行っています。帰りも片付けや翌日の仕込みをしながら、終わりの時間が見えたらミニを暖気して、乗って帰るんですよ」。


これまでは暖気運転なんて、必要なかった儀式を上手く取り入れていることを、楽しそうに語ってくれた。
そしてミニに乗ってらーめん芝浜から自宅へと向かう途中、撮影のために寄り道してもらう。
「このあたりは20分も走れば赤城山の南側に行けるし、走っていて楽しい道が多いんですよ。こういう道をミニで走っていると街乗りとは比べ物にならないくらい楽しいです」。
景観も良く、紅葉の時期には観光客も多いそうで、まったく羨ましい環境だ。
「私は身体が大きいので、ミニでは窮屈かなと思っていたのですが、実際に納車されてみるとこの狭さが心地良いですね。子供の頃、押入れを秘密基地のようにして遊んでいたのを思い出します」。


囲まれ感とでも言ったらいいのだろうか、ミニの室内の居心地の良さを自分の原体験にダブらせている高橋さん。とても楽しそうなドライビングを見せてくれた。
そしてガレージへ。ご自宅へ伺ってびっくり、広い敷地にゆったりとしたガレージハウス、それもモダンな印象の素敵な邸宅だ。


ガレージには奥様のクルマとミニ、そして3台のオートバイが収まり、奥にはレザークラフトのための作業スペースまであつらえられている。
「これがバーガンディの革の色なんです」そう言って高橋さんは、レザークラフトに使う革素材のロールを取り出して、筆者に見せてくれた。


壁にはパブミラーやオートモビリアなどが飾られ、ガレージの雰囲気を高めている。
敷地内にはもう1台、レンジローバーも駐められている。高橋さんの英国贔屓は音楽に始まり、バイク、クルマ、そしてミリタリーウェアと広く深くなっていったそうだ。
「日本のクルマや家電製品は品質は高いですが、10年15年すると補修部品が手に入らなくなってしまいますよね。英国ではメーカーが廃業していても、部品メーカーが作り続けて供給し続けてくれます。壊れても直せるのは趣味として安心して楽しめますよね」。
確かに。多くの自動車メーカーは、10年後にパーツが手に入らなくて困るオーナーの姿を、クルマの買い替え機会としか見ていない。ところが英国の自動車産業は、需要がある限りパーツを供給し続けてくれる。
そもそもトップレベルの職人を除けば、玄人裸足と言われるほどDIYが盛んなお国柄だからこそ、の事情だが、気に入ったモノを長く使い続けるオーナーには有難い環境だ。
基本的にはお子さんの送り迎えは奥様がしているそうだが、余裕があるときには高橋さんも幼稚園に行くそうだ。


「ミニで迎えにいった方がウチの子供も、他の園児も喜んでくれますね」と、高橋さん。
長い間憧れていたミニを手に入れガレージで飼い、家族と楽しむ高橋さん。朝早くから自家製麺を作り、客に振る舞う一方で、趣味を満喫する。充実した毎日を送る高橋さんなのであった。







