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ミニを大事に快適に乗る方法100(諸説アリ)#4

特にATは暖気をしっかりすることが好調につながる

暖気運転とは、エンジンの冷却水温度(これも目安にしているのであって、水温が絶対の条件ではない)が上昇するまでアイドリングで待機してから走り始めること。その日最初の走行時にしっかりと行なうことで、エンジン内部の部品各部のクリアランスを適正にして、潤滑環境を整えてから走行することにより、そのエンジン本来の回転フィールを味わえ、摩耗を防ぎ燃費も伸ばせるのだ。


しかしアイドリングは、その語源やスラングから感じ取れるように待機中であり、何もしない怠けている状態だ。それにアイドリング中は1ミリも前に進まないから、排気ガスを出すだけで燃費には貢献しない。


だから最近のクルマは暖気不要でエンジンを始動したらすぐに走り出してOK、というクルマばかりだ。それはそれで重要なことだけど、「ミニに乗りたい!」となれば、他のクルマの仕様なんて関係ない。


ミニを長く楽しみたい、大事にしたいと思うならエンジンオイルのコンディションを整えるという意味でも暖気運転は大事なのである。というのもまったくの冷間時、硬めのオイルを使用しているミニはオイルが温まるまではエンジンパーツも本来の寸法になっていないので、かなりクリアランスが大きい。


そんな状態でエンジンをいきなり回せば、油圧もちゃんとかからずエンジン内部の摩耗は進んでしまうことになる。化学合成油で柔らかめのオイルを使えばオイル自体の問題はある程度解決できるが、今度は油膜が薄くなって本来のクリアランスより低くなってしまうと、やはりこれも摩耗の原因になってしまう。


使うオイルによってエンジンを組み込むクリアランスを調整できるようなスキルのあるショップでなければ、やたらと粘度の異なるオイルは使わない方がいい。



さらにATは複雑な内部機構を備えており、高い油圧が必要なことから適正な油温になるまで暖気運転することが大事。それを怠ってエンジン始動直後に変速を繰り返すと、油圧不足からクラッチやブレーキ(AT内部機構)の作動不良が起こって、滑りや故障の原因になってしまう。


毎日の通勤にミニを使うドライバーもいるが、毎日暖気運転をしてやらなければ、ミニはどんどん消耗してしまう。暖気運転する余裕をもって通勤に使うか、通勤は別のクルマを使うか。オーナーによって、対策はこの二択となっているようだ。


「毎日の通勤にミニを使うのは勿体無い!」というのも理解できるが、機械は毎日動かしてやった方が調子が維持できる、という見方もある。メンテナンスさえ怠らなければ、毎日の通勤使用でも、週末だけの趣味車でも、好調さは維持できる。

最初の1、2分だけアイドリングして、その後は負荷をあまりかけずにゆっくり走行する暖気走行という手段もある。暖気運転ほど完璧ではないが、エンジンをかけてすぐに50km/h、60km/hまで加速してしまうような走り方と比べれば、エンジンの負担はずっと少ない。


選択の余地がない環境であるケースもあるけれど、色々な状況を考えながら自分のミニにとってベストな使い方や環境を考えて欲しい。

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