若きご夫婦が自宅を建てる、それもミニが収まるガレージハウスを、というのはミニオーナーにとって一つの理想形だろう。工藤さんご夫婦も、そんなパターンのはずだったが、あるハプニングで夫のミニがガレージから追いやられる羽目に。運命のイタズラ? いやいや幸せなご夫婦のミニライフを拝見させてもらおう。
工藤 幸(さち)さんがミニに目覚めたのはまだ子供の頃のこと。「親類がミニに乗っていて、その可愛さに虜になって、いつか乗りたいと思っていたんです」と幸さん。
それから時間は流れても、ミニが好きな気持ちは失わないでいてくれたのだ。大人になった幸さんは、やはりミニ好きな友達とキングスロード名古屋を訪れたのだった。
キングスロード名古屋の週末の賑やかさとフレンドリーさに驚き、「ここに来るのにミニに乗ってなくてもいいんだ!」と感じて、時々遊びに行くようになった。やがて後藤社長に人生相談をするほど、常連客に! やがて別館のDepot+に勤めるようになって、キングスロード名古屋のスタッフとなったのである。
一方、工藤弘基さんはというと、2011年にキングスロード名古屋でインジェクションミニを購入した。
そしてイベントやDepot+でのランチなどで幸さんと知り合い、親しくなっていったのだとか。そのうちにお付き合いが始まり、7年前にめでたくゴールイン♪
ミニが結んだ縁でご夫婦になられるなんて、何とも喜ばしいことだ。
その頃、弘基さんのミニはエンジンオーバーホールと同時にボディの全塗装も実施。淡いグリーンメタリックにプレスラインから上をブラウンメタリックに塗り分けたツートーンカラーとして、同じブラウンメタリックで英国の名門チーム、ウォーカーレーシングが採用していたフロントノーズに横一文字のストライプを入れた弘基さんのセンスに注目したい。
そんな弘基さん、ミニを大切にしているため、毎日の通勤には別のクルマ(ジムニー)を使用しているのだ。


この弘基さんのミニを収めるガレージハウスを建てることになったのは、一昨年のことだ。実家の裏に土地を取得し、色々な仕様や条件を盛り込んだ希望を設計士さんに伝えると、実現が難しい条件などは調整されたが、かなり自分たちの希望が盛り込まれた家が出来上がった。
ところが、完成なったガレージハウスに収まったのはご覧の通り、ポールスミスのマルチカラー仕様に仕立てられたミニなのである。

なんと幸さん、ミニとも運命の出会いをしてしまったのだ。ある日、幸さんがキングスロードに行くと、このマルチカラーのミニがポツンと置かれていたそう。実はこのミニ、キングスロードのスタッフが乗っていたもので、訳あって手放すことになり、お店が引き取ったものだった。
たまたま買い手が付かない状態で出会ってしまった幸さんは、購入を即決してしまったそうだ。かくして幸さんはこのミニで通勤するようになり、ガレージハウスに収まることになったという訳なのである。
昨年の3月に完成したばかりのご自宅だが、いずれは弘基さんのミニも収まるガレージを増築する計画だ。それまでは元通り、裏の実家にあるガレージで保管することに。






「今後は下回りに防錆処理のノックスドールをしたいですね」。
こうした言葉からもミニを大事にしたい気持ちが伝わってくる、弘基さんなのであった。