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キングスロード名古屋のデモカーは快適、スポーティで絶好調 理想のミニの参考になる!

 キングスロード名古屋は、ベースのミニを選んで好みの仕様に仕上げてもらう、そんな売り方が基本のミニ専門店。

 カフェオレ色のデモカーは、そんな同店の標準的な仕様となる見本的存在だ。それだけにオーディオや足回りなど、色々なところがカスタムされている。それは新製品の使い心地をスタッフ自らチェックしたり、お客さんに体感してみらうために組み込まれているもの。EPS(電動パワーステアリング)もそんな装備の一つだ。

「このEPSを知ってから、装着されてないお客さんのミニを車検などで運転すると、めっちゃハンドル重くて辛いな~と感じるようになってね、今までお客さんに我慢を強いていたんだな、って思うようになったんですよ」(キングスロード名古屋 後藤社長)。

  毎日の通勤に使う人や買い物に使う人は、据え切りや路地での舵角の大きな操作をすることが多いから、アシスト強めを望む人が多いだろう。また13インチホイールやATなど操舵が重くなるクルマにもアシストは多めにしたい。

 一方で、ミニのキビキビとしたハンドリングを味わいたい人は、いたずらに操舵感が軽くなってしまうのは困る。ステアリングからのインフォメーションが希薄になって、ミニとの一体感が損なわれてしまうからだ。そういったことから、走るシーンや目的に応じてアシスト量を調整できるようになっているのだ。

 まずはEPSを標準のモードとなるダイヤル3にセットして走り出した。ダイヤル3で走行するとミニとは思えないほど操舵感が軽く、それでいて軽すぎることもないから不安感はない。

 いやー、なんと言ったら伝わるのだろう、このあまりに自然で、なおかつ操舵を軽快にしてくれることによる、ミニらしさを洗練させたような乗り味に、思わず笑顔になってしまう。

 高速道路に入ると、ステアリングのセンターが締まってきて、直進安定性が高まってくる。適度な重さで安心感のある手応えだ。

 しかも驚くべきことに、このEPSの制御には車速センサーを利用していないのだとか。そもそもクルマに車速センサーが備わっている場合は、それの信号を利用することが制御を最適化するには効率的だけれど、ミニには備わっていない。

 カーナビなどのために車速センサーを後付けすることはあるが、標準で装着されているのと違い後付けでは取り付け方法などで差があり、信頼性や耐久性の面で不安要素があるため、使わなくて済むように工夫しているのだとか。

 そして高速道路を降りて峠道へ。ここではよりステアフィールをダイレクトに感じ取れるダイヤル4や5を試してみる。大きく転舵する様なシーンではアシストされているのが分かるが、それもごく自然で、ドライビングに夢中になれるほど、運転が楽しい♪

 確かにワインディングやサーキットではなるべくミニのダイレクトなステアフィールを味わいたいから、アシストは最小限にしてほしいもの。

 筆者は軽めのステアフィールより若干重めの方が好きなので、このEPSではストリートでもダイヤル2が好ましいと思った。もちろんタイヤホイールやステアリング径などでも操舵に必要な軸力は変わってくるので、すべてのミニで2の状態がベストとは思わないが、走り好きなら1から3の間で満足する手応えになるハズだ。

メチャクチャ作りのいいマフラーが完成!

 そしてまた新たなアイテムが追加されたのである。それはマフラー。インジェクションミニ用のスポーツマフラーをキングスロード名古屋が開発したのだ。

 最初はフジツボさんに「MkIクーパーSの純正マフラーだった”餃子マフラー”を再現してほしい」という風にお願いしたんですよ。それで出来上がってきた試作品は、ものすごく良かったけど、何かが違ったんですよね。それでこちらの方から仕様をリクエストして作ってもらったんですよ。でもそうして作ってもらったマフラーの音を確かめてみると、全然ダメ。まったく想像とは違うんだね。最初に作ってもらったマフラーの方が良かった。この道何十年のベテラン職人のセンスと技術は、やっぱり凄かったです」。

 マフラー作り一筋の藤壺技研は、さすが技術とノウハウに長けていたそうだ。

「4年掛かりましたよ、納得できるものができるまで。何度もフジツボさんとやりとりして、本社工場まで通いました」。

 愛知県から静岡県富士宮市の藤壺技研工業まで、何度も足を運んで試作品を試乗して、感想や要望を伝えて、一緒に開発してきた。キングスロード名古屋のオリジナルマフラーが完成するまでの経緯を熱く語る後藤社長。

「乗ったらみんな感動してくれるよ」とニコニコ顔の後藤社長。苦労した甲斐あって満足度も一入高いようだ。

 そんな話を聞いてしまうと期待値が高まってしまい、実際に乗った時の印象が厳しくなってしまうかも…。そう思っていたら、実際はめちゃくちゃ自然なフィーリングで、最初拍子抜けして、徐々にジワジワと心地良さが染み入ってきた。

 音質は、まるでキャブ車のような温もりある音で、しかもこもり音がなく、車内は快適♪。

 その理由はクルマの後ろから音が響くのだ。以前装着していたマフラーは、主に室内後方から排気音が聞こえてくるのに対して、新商品のオリジナルマフラーは窓の外から排気音が響く。

 昔のミニは騒音規制などが緩かったせいもあって、音量を抑える対策は今ほど厳しくないのだろうけど、車検対応で、しっかりと排気音も楽しめるのだから嬉しい。価格は13万2000円と安くはないが、高品質なステンレス製で20年は使えることを考えると、スチールのマフラー2、3本消費するよりお得だ。

 エンジンは中速域のトルクが厚く、乗りやすくてキビキビ走る。じっくりと開発されたマフラーが組み合わされて、存分に走りを楽しめる仕様へと仕上がった印象だ。

 改めてインジェクションミニの楽しさとキングスロード名古屋のノウハウの深さ、技術力を思い知らされたのだった。気になる方は、キングスロード名古屋へ行って、デモカー試乗してみて欲しい。筆者の言っていることが理解できるハズだ。

取材協力/キングスロード名古屋

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