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ミニクーパーのクーパーってどういう意味?

クーパーは、そもそも高性能モデルを示すグレード名だけど、ミニよりもミニクーパーの方が語呂がいいため、1970年代は日本ではクラシックミニのことをミニクーパーと呼ぶ人が増えて、広まったのだ。

そのクーパーとは元々は人の名前で、F1GPでコンストラクターズチャンピオンも獲得している名門チーム、クーパーガレージの代表、ジョン・クーパー氏の名前に由来する。

何でF1チームがミニを手がけることになったかは、おいおい詳しく解説するけれど、BMC(最初にミニを生産したメーカー、後のローバー)はクーパーガレージと手を組んでレースのベースである高性能モデル、ミニ・クーパー/クーパーSを開発し、英国ツーリングカー選手権やモンテカルロラリーに出場して何度も優勝した。これによってミニ・クーパーSは大ヒットして、ミニ全体の販売も押し上げることになったのだ。

その後ミニ・クーパー/クーパーSは1972年に一度途絶えるけれど、90年にローバー・ミニの高性能バージョンとして復活。92年にインジェクション化されて2000年までミニ・クーパーは生産されたのだ。

ちなみに90年のクーパー復活の影には、英国の片田舎で隠居生活を送っていたジョン・クーパー氏を見つけ出し、ジョンクーパー・コンバージョンキットを開発させて、コンプリートモデルのジョンクーパーミニを誕生させた、日本の老舗ミニ専門店ミニマルヤマの丸山和夫氏の功績が大きい。

その後、BMWミニになってもクーパー/クーパーSのグレードは受け継がれ、さらにハイチューンなモデルとしてJCW(ジョンクーパーワークス)が設定されるなど、ジョン・クーパー氏の名前は現在も受け継がれている。

ジョン・クーパー氏の詳しいヒストリーは、近いうちにじっくりと書き綴った特集をお届けします!

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